ドラフト/シールド用コンテンツの一覧
本カードセットの点数表をはじめとした、リミテッド(ドラフト/シールド)用コンテンツの一覧です。現在閲覧中のページ以外に、もし興味ある記事がありましたらぜひチェックしてみてください!
2023.02.06:一部、未記載だった箇所の記載が完了しました!
2023.01.29:初版をリリースしました!
立ち向かう(無益)か、完成化(推奨)か

今回はストーリー上、非常に重要となりそうな「ファイレクシア」勢力にフォーカスしたセットとなります!多くのカードがファイレクシアに関連したカードとなります。「ファイレクシア:完全なる統一」という名前から察する通り、ファイレクシア勢力が次元を侵略し、統一するストーリーとなるのでしょうか…?

収録されるカードはファイレクシア勢力がメインでありますが、上記の画像の10人のプレインズウォーカーも全て収録されます!10人のうち、半分は完成化(ファイレクシア勢力下)されたプレインズウォーカーとして収録されます。誰が完成化されてしまったかは、公式のストーリーや収録カードで確認できます…!

リミテッド的な話でいえば、ファイレクシア系のカードには、前回の「兄弟戦争」と同様に「アーティファクト」のカードが多く存在します。また、今回は人間勢力側のカードとして装備品(アーティファクト)も多く収録されますので、アーティファクトが多い感覚は兄弟戦争に近いものがあるでしょう。(とはいえ、兄弟戦争よりは少ないです。)
また、ファイレクシアのクリーチャー勢は「毒性」という毒カウンターを付与する能力持ちが多数収録されています!毒性は今回のリミテッドで鍵となるキーワードでしょう。各種キーワードについては、以降の記事で紹介します!
本記事ではリミテッド(ドラフト、シールド)に向けた、「ファイレクシア:完全なる統一」の新しいメカニズムや、再録メカニズム、環境の特徴について紹介していきます!ぜひ、リアルでのプレリリースや、MTGアリーナでのプレイ前にご一読ください!

ジェイスが…ジェイスが…
新メカニズム + 再録メカニズム
「ファイレクシア:完全なる統一」において押さえて置きたい情報としては、新メカニズムが3個、新カウンターが1個あります!さらに、再録のカウンター、再録メカニズムもありますので全て抑えておきましょう!それぞれについて解説していきます!
- 「毒性」New:戦闘ダメージを与えるたび、毒性の値の分だけ毒カウンターを与える!
- クリーチャーが持つ能力。
- 「毒カウンター」:プレイヤー専用の特殊なカウンターであり、10個以上の毒カウンターを得ると敗北する。
- プレイヤー専用のデメリットカウンター。
- 「堕落(だらく)」New:相手が毒カウンターを3個以上持っていれば、カードが強化される!
- 「増殖」:相手を含め、プレイヤーやパーマネントのカウンターを1個増やす!
- 再録メカニズム
- 「油カウンター」New:ファイレクシア関連のカードが持つカウンター。
- 油カウンター自体に効果や特別な意味はないが、油カウンターを参照する能力は多い。
- 「ミラディンのために!」New:戦場に出たときに、2/2トークンを生成し、すぐに装備品をそれにつける!
- 装備品が持つ能力。
毒性
「毒性」はシンプルな能力で、毒性を持つクリーチャーから戦闘ダメージを受けたプレイヤーに対し、「毒カウンター」を与えます!毒カウンターについては次の項目で説明しますが、毒カウンターを10個以上得たプレイヤーは問答無用で敗北となります。マジックの勝敗の条件は普通、「ライフが0になる」か「ライブラリが無くなる」ですが、毒カウンターが存在する環境においては、「毒カウンターが10個以上になる」も勝敗条件として追加されるのです!
「毒性」は、主に黒と緑の能力ですが、白にも毒性を持つクリーチャーが多く存在します。一方、赤には毒性を持つクリーチャーは存在せず、青では数枚程度となります。
毒性の値の分だけ、毒カウンターを与える。クリーチャーのパワーは関係ない。
毒性には、「毒性1」や「毒性2」などそれぞれ値があります。この値の分だけ、相手の毒カウンターを与えることになります。少し勘違いしやすいですが、これはクリーチャーのパワーとは関係ありません。[ティラナックス・レックス]のパワーは8、毒性は4ですが、これが戦闘ダメージを与えた場合は、毒カウンターを4個与えるのです。[離反ダニ、スクレルヴ]のパワーと毒性もどちらも1ですが、これは毒カウンターを1個与えます。なんとなく、戦闘ダメージ系の効果は「絆魂」などのようにパワーに左右される、と誤解する可能性はあるので注意しましょう。
「毒性」の能力は重複する。
(おそらく)これらのカード専用の説明になりますが、毒性の能力は他のキーワード能力と同様、重複して持つことが可能です。毒性においては[疫病の看護者]の説明の通り、それぞれの毒性の合計値の分だけ、相手に毒カウンターを与えることができます。
クリーチャーが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与え”ない”なら、毒性による毒カウンターを与えることはできない。
毒性の条件に「戦闘ダメージを与えたとき」とある関係で、毒性を持つパワーが0以下のクリーチャーの攻撃が相手プレイヤーに通っても、ダメージが0のため、相手プレイヤーに毒カウンターを与えることはできません。そのせいなのか、本セットにはインスタントで(相手ターンに)パワーをマイナス修正するカードが少ない気がします。

ジェイスのプラス能力によるパワー減少効果は「相手ターンまで継続」されます!なかなか強力ですね。
毒カウンター
「毒カウンター」自体は昔からある歴史あるカウンターの一つ、です。本セットにおいて、毒カウンターは基本的に「毒性」を持つクリーチャーから戦闘ダメージを受けることで、獲得してしまいます。しかし、一部のカードにおいては戦闘ダメージ以外でも毒カウンターをばら撒いてきます!少し後に出てきますが、相手の「増殖」によって毒カウンターが増やされることもあります。
「毒カウンター」はルール上10個以上得たら敗北となりますが、このようなカードの存在から、戦闘ダメージ以外でも簡単に毒カウンターを得てしまいます。「何個まで毒カウンターを得ても大丈夫そうか」の判断がリミテッドではなかなか難しそうですね!
一度得た「毒カウンター」を減らす方法は無い。
一度得た「毒カウンター」ですが、それを減らすようなカードは一切存在しません。(治療不可!)
ライフと異なり、ライフゲインや絆魂クリーチャーで巻き返すような動きはできないのです…。本セットのリミテッドにおいては、「ライフが0になるのか」「毒カウンターが10個以上貯まるのか」どちらも気にしながら戦う必要があるでしょう。
堕落(だらく)
「堕落」は分かりやすい能力で、相手が毒カウンターを3個以上持っている場合に、カードの能力が追加されたり、効果の範囲が拡大されたり、とにかく強化されます!
旧来は「毒カウンターは10個にならないようにだけ気をつければ良い」ということでしたが、3個以上になると「堕落」により戦況が不利になることは間違いありません…。「堕落の条件を満たされないよう、毒カウンターは2個以下に抑えるように動く」ことも、相手次第では必要かもしれません。
油カウンター
「油カウンター」は特に能力を持っていたり、特別なカウンターというではなく、ただ名前のついたカウンターです!本セットでは「油カウンター」に関するカードが非常に多く存在するため、こちらに挙げています。
「毒性」を持つクリーチャーのいない赤ですが、代わりに「油カウンター」を持つクリーチャーが多く存在します。赤が入るデッキでは、必然的に油カウンターを活用する必要があるでしょう。油カウンターは、特に赤と緑に多く存在します。
増殖
「増殖」は再録のメカニズムになりますが、先述の「毒性」や「毒カウンター」よりもよほど頻出する能力になる可能性があります!なんと、増殖に関連する能力を持つカードは、33枚も存在するのです!(抜粋するカードの枚数も多くなってしまいました)なお、白のカードには増殖を持つカードや、増殖に関連するカードがありません。なぜでしょうか…。
「増殖」は簡単にいえば、「プレイヤーやパーマネント上にある、好きなカウンターを全て1個追加する」能力です。これまで出てきた、「毒カウンター」や「油カウンター」が活用先となるでしょう!おなじみの「+1/+1 カウンター」も対象なので重要…と思いきや、本セットには+1/+1カウンターは一切存在しませんので注意しましょう。(「増殖」が頻発するセットに対するバランス調整でしょう!)また、「プレインズウォーカーの忠誠度カウンター」なども当然カウンターなので増殖の対象になります。
「増殖」は、「相手プレイヤー」も選べる!(毒カウンターを増やせる)
「増殖」は忘れがちですが、相手プレイヤー自体や、相手のパーマネントも好きなだけ選ぶことが可能です。つまり、毒カウンターを増やすことができます!忘れないようにしましょう。自分で自分の毒カウンターを増やすことも可能ですが…意味はないですね。
「増殖」では、カウンターの数を0 → 1にはできない。
当然ですが、「増殖」するためには、該当のカウンターが最低1個はパーマネント上にある必要があります。カードの中には「カウンターを1個消費して能力を使う」カードが存在し、掲載したカードはいずれも非常に強力なカードとなります。この場合、「最後の1個は使わずにとっておいて、増殖できるタイミングを待つ」ような戦略が取れるでしょう!頭の片隅に入れておきたいですね。
「増殖」能力自体とのシナジーカードが存在する。
一部のカードには、カウンター関係なく「増殖」自体とシナジーがあるカードがあります。いずれも強力な効果です。リミテッドでデッキに入る際には、増殖を行える頻度と相談して採用を検討したいですね。
ミラディンのために!
「ミラディンのために!」という名前の能力です!装備品が持つ能力であり、装備品が出た後、2/2のクリーチャーを生成し、それに装備品をつけることができます。時々このような能力を持つカードはありますが、それに能力名が付いただけですね。装備品ということもあり、主に白と赤の能力となりますが、一部緑や青にも存在し、黒にはありません。
2/2トークン生成と、装備品をつける間に優先権は無い。
2/2のトークンが生成されて装備品がつける間に、優先権はなく、一連の流れとして処理されます。そのため、掲載するようなタフネスを上げる装備品である場合では、例えば2点ダメージのインスタントがあったとしても、2/2トークンを除去するタイミングはありません!なお、装備品が戦場に出た際には、トークン生成の能力が誘発するため、”トークンが出る前に装備品を破壊する”ことなら可能ですね。
「ファイレクシア:完全なる統一」は基本2色環境だが、3色目タッチも可能?
「ファイレクシア:完全なる統一」のリミテッド環境は、基本的に「2色推奨」と想定されます!これはシールドでもドラフトでもほとんど同様でしょう。セットのカードプールの色が少し濃い(ダブルシンボル以上が多い)という点もありますが、新メカニズムである「毒性」により序盤のクリーチャーの展開はいつもよりも重要と考えられます。その点においても、3色以上とした結果デッキの展開が遅れる、ということは避けた方が無難でしょう。なお上記のカードように「好きな色のマナを出す」や「基本土地をサーチする」効果を持つカードの総数が多いため、2色推奨ではありますが、3色目のタッチは比較的容易です。強力なレアカードや、多色カードがある場合には、3色目のタッチは検討してみましょう!
注意として、本セットもアーティファクト・クリーチャーが多い環境ではありますが「有色のアーティファクト・クリーチャー」が多い環境です。前回の「兄弟戦争」では、無色のアーティファクト・クリーチャーが多い環境でした。今回は色の拘束が強めの環境(いつも通りとも言えます)になりましたので、「兄弟戦争」の感覚でデッキを組まないようにしましょう!
アーキタイプ早見表(2色の特徴)
「ファイレクシア:完全なる統一」における、各色のアーキタイプ早見表です!実際にそれぞれの特徴通りにプレイできるかは全く未知数ですが、各色には以下のようなキーワードや特徴があります。シナジーを意識する場合、特にドラフトでは意識したい部分ですね。
全てのアーキタイプにリミテッド的に強力なシナジーがあるとは限りません。例えばあるクリーチャータイプが揃っていても、そこまでシナジーがなく、デッキの強さに影響しない場合もあります。下記の特徴をそのまま採用するのではなく、カードプール内のクリーチャー間や、他のカードとのシナジーをよく検討してデッキを構築しましょう。重要な点は、「このデッキでどう勝てるか。(どのような相手に負けるか。)」を考えることです。「特徴がないデッキ = 弱いデッキ」ということにはなりません。場合によっては1色ずつの強みを生かし、未知のシナジーを生み出せるかもしれません。
色 | 俗称 (ギルド) | キーワード/ 部族*/ デッキ傾向 | 特徴/ 戦い方 | (セット共通) 一般的な長所と短所 |
---|---|---|---|---|
白青 | アゾリウス | アーティファクト | アーティファクトシナジーを活用しつつ、 地上と飛行で攻める。 | 白の地上と、青の飛行の組み合わせが強い。 システムクリーチャーの除去が苦手。 地上クリーチャーで攻めづらい。 |
青黒 | ディミーア | 増殖 | 増殖を活用しながら戦う。 毒カウンターを増殖して勝利するプランも有り。 その場合、1個目の毒カウンターを 早く与えることが重要となる。 | 青のドローと打ち消し、 黒のクリーチャー除去 でコントロール寄りの戦いが可能。 地上クリーチャーが圧倒的に弱い。 |
黒赤 | ラクドス | 油カウンター 生け贄 | 赤の油カウンターと、 赤と黒の生贄シナジーを活用する。 クリーチャー除去が強い。 | 赤黒のクリーチャー除去が豊富。 生贄が得意。 飛行クリーチャーが弱い。 地上クリーチャーのタフネスが低い。 |
赤緑 | グルール | 油カウンター ミッドレンジ | 赤と緑で油カウンターが最も多い。 油カウンターのシナジーを活用 しながら、地上で攻める。 | 地上クリーチャーが最も強い。 コンバットトリックが得意。 確定除去を持たず、超大型クリーチャーを除去できない。 飛行クリーチャーが非常に少ない。 飛行クリーチャーの対処が苦手。 カードアドが得づらく、長期戦に弱い。 |
緑白 | セレズニア | 毒性 アグロ | 毒性シナジーを利用しながら攻める。 黒緑と似ているが、ダニトークンの 活用は緑白の方が行いやすい。 白の飛行クリーチャーは重要。 | 緑の地上と、白の飛行の組み合わせが強い。 アグロではあるが、速度が遅め。 カードアドが得づらく、長期戦に弱い。 |
白黒 | オルゾフ | 堕落 | 堕落を活用しながら攻める。 白のパーマネント除去、 黒のクリーチャー除去で長期化させやすい。 | 白とパーマネント除去と、 黒のクリーチャー除去で 多くのデッキに対応しやすい。 ライフドレインや絆魂が多い。 長期戦が得意だが、カードアドを得づらい、という矛盾を持つ。 |
青赤 | イゼット | 油カウンター スペル | スペルに誘発して油カウンターを作り、増殖も活用しながら戦う。 毒性の活用は難しい色。 | 赤の地上と、青の飛行の組み合わせが強い。 スペルシナジーのあるクリーチャーが多い。 スペルが多く、クリーチャーが不足する傾向がある。 |
黒緑 | ゴルガリ | 毒性 毒カウンター | 毒性シナジーを利用しながら攻める。 緑白と似ているが、黒の除去と 毒性クリーチャーの組み合わせが強い。 タフネスの高い毒性持ちが多い。 | タフネスが高いクリーチャーが多い。 長期化しやすい。 攻め手に掛ける。 飛行クリーチャーが圧倒的に弱い。 飛行クリーチャーの対処が苦手。 |
赤白 | ボロス | 装備品 アグロ | 「ミラディンのために!」の装備品を活用しながら戦う。 超アグロ色だが、装備品により長期戦も十分得意。 毒性の活用は難しい色。 | 赤の地上と、白の飛行の組み合わせが強い。 コンバットトリックが得意。 速攻持ちが機能しやすい。 カードアドが得づらく、長期戦に弱い。 |
緑青 | シミック | 増殖 毒カウンター | 増殖を活用しながら戦う。 緑の除去カードは重要。 | マナ加速しやすい。 緑の地上と、青の飛行の組み合わせが強い。 クリーチャー除去カードが圧倒的に弱い。 |
点数表で、カード1枚1枚についてもっと知ろう!

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